2018年中国映画。234分にも及ぶ大作を新人監督が撮影するも、映画の完成後に29歳の若さで自殺。デビュー作にして遺作となる。監督自著の短編小説を映画化。音楽は武漢のバンド花伦Hua lunが担当。
コロナが流行る前だったんだ。私がこの映画を観たのも。
映画「象は静かに座っている」サントラは花伦(花倫)Hua lun武漢出身のバンド
観たのが去年の12月頭(2019年)。早くこの映画を紹介したかったのですが、遅れに遅れました。そしてまさかの事態で世界がこのような状況になるとは。そして武漢が関係していたとは。
花伦この「伦」って字が出ない出ない、倫の旧字体が伦なんですね、そもそも読めなかったし。北京語で「Hua lun」(ホァ ルン)、インストバンドです。かっこいいですよね!
映画の雰囲気とめちゃ合ってた。
花伦は2004年11月に中国湖北省・武漢で結成。まさかの武漢。結成当時はNIRVANAをコピーしていたそうです。なんか、分かる気はする。
メンバーの入れ替えがありつつ、現在は3人のギター(3人!)とベースとドラム(計5人)で構成されているようです。
映画のオフィシャルサイトではこのように紹介されています。
北京を中心に活動する、2004年に結成されたギター3人とベース、ドラムスからなるロックバンド。中国でポストロックサウンドを一早く取り入れ注目を集めている。
一番新しいアルバム
Four songs consist of this brilliant compilation. We remember the special moment with 《Homework》. https://t.co/lIUa8ZmHDM
— Hualun(花伦) (@Hualun_band) May 13, 2020
花伦(花倫)Hua lun武漢出身のバンドが奏でる日本の名曲
中国のバンドまでなかなかチェックできないモグモグ、今回この映画を観るまではもちろん知らなかったわけなのですが、彼らのことを調べていくうちに意外な日本の曲をカヴァーしているのを見つけて驚いた。なんと「竹田の子守呗」ですよ!
8分38秒とちょっと長いんじゃ?と思いながらも聴いて!後半やばい!
なんで「竹田の子守呗」なんだろう。しっかり花伦テイストになってるし、めっちゃかっこいいですよ。(語彙)
2008年にリリースされた「Silver Daydream」というアルバムの中の曲です。
アルバムジャケットの絵、描いた人の心理状態・・・
赤い鳥じゃなくて、山本潤子のが好み。
花伦(花倫)Hua lun武漢出身のバンド
この曲のタイトル「坏孩子的天空」、北野武監督の1996年に公開された「キッズ・リターン」の中国タイトルになってる。英語タイトルだと「The Bastard」に。
サントラは全体的によきです。
https://hualun.bandcamp.com/album/an-elephant-sitting-still-an-elephant-sitting-stillsoundtrack
は!
全く映画紹介していない!
映画「象は静かに座っている」才能あふれる若き監督の表現
雰囲気ある男前、そう、彼が監督のフー・ボー(胡波)。脚本も彼なんですね。自身の短編小説を映画化だそうで、才能あるんだな。なんで死んじゃったのかな。
「サタン・タンゴ」のタル・べーラ監督の下で指導を受けたこともあるそうで、上映時間に納得なんですけど!
フー・ボー監督が亡くなった原因は、作品時間を短くするようにプロデューサーに求められてもめたこととあるのですが、本当なんだろうか?
小説で象とくると、村上春樹の「象の消滅」を思い出しますが、特にオマージュといったものではないらしい。(らしい。フー・ボー監督に直接尋ねたわけではないので真意のほどは分からず。もしかしたら影響を受けているかもしれない。)
埃っぽくて湿ってる。大陸の空気。