2013年11月公開。2012年に出版された三谷幸喜の小説を映画化。題材は1582年に実際にあった出来事の清須会議を元にしたもの。
皆さん、歴史はお好きですか?歴女には程遠い、自称ゆるい映画ライターのモグモグです。
三谷監督は歴史マニアなんですよね。好きが高じて小説、映画まで!好きなことって続けるとすごいことになるよ!のお見本のような人だなと思います。
「清須会議」相関図、そしてキャストは!?
清須会議って、そもそもご存じですか!?モグモグは知りません。(習ったのかもだけど記憶にございません!)
清洲会議(きよすかいぎ)は、安土桃山時代の天正10年6月27日(1582年7月16日)に開かれた、織田氏の継嗣問題及び領地再分配に関する会議である。清須会議の表記が使用される場合もある。
Wikipediaより
三谷監督のこの小説は、清須会議が行われた日に合わせて幻冬舎より発売されたのだそうです。(旧暦の方の6/27だそうです)こだわりがすごい。
清州城で行われた会議だから清須会議というのですね。愛知県清州市に今でもそのお城は残っています。(清州市の清州城ですが、清須会議の字も使うようです)
モグモグでもさすがに知っている“本能寺の変”のドタバタが終わり、織田信長も信長の長男も明智光秀も死んでしまった後、織田信長の家臣たちが織田家の後継者決めと残った領土をさあ、どうやって分配するか?という会議。想像しただけでもいろいろな思惑が渦巻いていそうだなと思いますよね!
集まった織田家家臣は柴田勝家、丹羽長秀、羽柴秀吉、池田恒興の4人。
柴田勝家役に役所広司、丹羽長秀役に小日向文代、羽柴秀吉に大泉洋、池田恒興役に佐藤浩市。
なんとなーく雰囲気ですかねw
織田信長役に篠井英介、長男の織田信忠に中村勘九郎、次男の織田信雄に妻夫木聡、三男の織田信孝に坂東巳之助
織田家そろい踏み。
他にも前田利家に浅野忠信、お市の方に鈴木京香、秀吉の正室 寧に中谷美紀、信忠の妻で武田信玄の五女 松姫に剛力彩芽、他には戸田恵子や西田敏行、梶原善、近藤芳正といった三谷作品には欠かせない俳優も。そして天海祐希と山寺宏一もやっぱり!出演しているんですね~w
剛力彩芽ちゃんおめでとう!!
お市の方は柴田勝家と羽柴秀吉から思いを寄せられているのですが、夫浅井長政を殺された恨みがある秀吉に見せつけるように柴田勝家と一緒になります。
「清須会議」相関図と結末は!?
秀吉派と勝家派の戦いなわけです。
勝家は優秀な織田家三男の信孝(坂東巳之助)推しだったのですが、次男の信雄(妻夫木聡)も譲らず(信雄はバカ殿の設定になっています)、そこを秀吉が長男信忠の息子(織田信長の孫)三法師で隙をついてくるわけです。
秀吉が信長の孫 三法師 を連れてきた様子
明智光秀を討ったのは秀吉、勝家は秀吉の功績にはかなわなかった自負があるんですね。三法師をうまく取り込んだ秀吉はこの後力を持つようになります。清州城に三法師が住んでいたことから、そもそも信長の亡きあとは三法師が家督を継ぐことになっており、その確認と三法師を支えるための話し合いが清須会議であるという説も。三法師が成人するまでは信雄と信孝が後見人となること、4重臣が補佐することが決まったそうです。
「清須会議」の結末とは!?
清洲会議では、それまで織田家の重臣筆頭として最大の発言権を持っていた勝家の影響力が低下し、代わりに秀吉が重臣筆頭の地位を占めるなど、織田家内部の勢力図が大きく塗り変えられた。
清州会議後に秀吉は三法師の傅役の堀秀政と組み、執権の丹羽長秀と池田恒興を懐柔し秀吉陣営を形成する。これに危機感を覚えた信孝は勝家と組んで反秀吉陣営を構築し、会議から排除された滝川一益も加わり、織田家重臣たちは二分される。
Wikipediaより
信孝が三法師を離さないことを快く思わない秀吉が、勝家以外の重臣を味方につけ、信孝と勝家の謀反を理由に清須会議で決まったことをひっくり返すんですね。織田信雄を織田家の家督に据えると丹羽長秀と池田恒興との三者合議で決め、こうして対立が深まっていき、翌年のに賤ヶ岳の戦い(しずがたけのたたかい)につながり、秀吉の天下取りとなるという・・・
秀吉の人たらしめる所以を見たような。
三谷監督はどちら派なんでしょうか!?