「パラサイト半地下の家族」半地下の意味と韓国なのに美容整形してないナチュラル感と食物アレルギー 

2019年の韓国映画。原題は『寄生虫』。第72回カンヌ国際映画祭で韓国初のパルムドールを受賞。監督はポン・ジュノ。 主演はソン・ガンホ。 共演はイ・ソンギュン、チョ・ヨジョン、チェ・ウシク、パク・ソダムら。韓国が抱える社会問題をエンターテイメントする。




みんな大好き「パラサイト半地下の家族」いかにもパルムドールを獲りそうな作品だな~と思った自称ゆるい映画ライターのモグモグです。え?なんか毒がある?面白かったよ、面白かったけど絶対カンヌ受けする作品だなと思いましたよね。どこがと尋ねられると辛い。




「パラサイト半地下の家族」半地下生活は貧しさの象徴なのか?そもそも半地下とは?半地下生活者には助成金が!

「パラサイト半地下の家族」大ヒット作ですからね、ご覧になった方も多く皆さんご存じだとは思うのですが、この映画は半地下に暮らす貧しい家族(貧しいからこそ半地下に住んでいるともいえる)が金持ちの家族に巧みに取り入る姿が痛快なストーリー、かと思いきや、その先にも地下生活者が絡んで話が一変する二重のストーリーです。

始めはコメディの要素満載なのですが、後半かなりのブラックな展開にびっくりするかも。

半地下に住む?半地下住宅とはなんぞやと思われた方も多いのでは。

半地下の部屋は映画のために作られた想像の部屋ではなく、韓国の都市部に実在する居住スタイルを模したものです。現在でもおよそ80万人もの人が半地下で生活しているとか。1960年代北朝鮮のテロが頻発、その対策として国は住まいに地下を作ることを命じその名残が安く貸し出される部屋として今も利用されているのですね。

半地下部屋の何が問題かというと、地下なので日当たりが悪く湿気が多い(カビやすい)、水圧の問題でトイレを部屋の高い場所に設置しなければならない、映画でもありましたが部屋に雨が流れ込みやすい・・衛生的にも問題が多そうですが、その分家賃が安いので必然的に低所得者が借りることになる、お金のない若者が多いそうです。

「パラサイト」のヒットにより、ソウル市は本格的に半地下生活者への支援を開始し、日本円で約30万円の助成金を出したそうです。全世界に、ある意味「恥部」である半地下を晒すことになってしまった韓国、映画がヒットした意味は大きいと思います。


「パラサイト半地下の家族」やっぱり美容整形はお金がかかるのかな。一重だっていいじゃない!

モグモグのなかで韓国といえば焼肉よりも美容整形!の国です。

就職するために整形をして見た目を有利にするとか、最近の日本でも整形していることが特別なことではなくなりつつありますが、韓国はその何歩も先をいく国のイメージがありますね。

お姉ちゃんもお兄ちゃんも立派な重めの一重だし、おとっつあん役のソン・ガンホは別としても、整形していない俳優を監督がきちんと選んだんですかね?

お姉ちゃん役のパク・ソダム。演技派にちげーねー。

 

お兄ちゃん役のチェ・ウシク。彼も演技派、若い時に演出の勉強もしていたそうで将来的には監督になるかも?

 

一重万歳だよ!

一方、映画に登場するリッチな夫婦はこれ、見てww

奥さん役のチョ・ヨジョン。モデル出身よ!

 

だんな役のイ・ソンギュン。身長は180㎝もあるのよ!

 

キャスティングは大事だな~と改めて思ったモグモグでした。


「パラサイト半地下の家族」食物アレルギーって大変なんですよ。ここから先ネタバレになってまう。

これまたキャスティングが功を奏しているなと思われる2人。お金持ち一家の家政婦さんとその○○なのですが、家政婦さんがある食物のアレルギーを持っているんです。で、その食物のある部位を使って陥れようと貧しい一家は企てるわけですが、その部位もアレルギー症状を起こすの!?と驚きました。食物アレルギーって本当に怖いんですよ。アナフィラキシー発作を起こすと、早急に適切な処置を施さないと死にます。粘膜が腫れて呼吸困難を起こし血圧低下も。代表的なものに卵や乳製品、小麦などがありますが、果物や野菜、米がという人も。

ちょっとなら摂取しても大丈夫だろうと思われがちですが、微量で反応を起こすこともあるんです。理解されにくいですが、本当に本当に怖いんですよね。

監督自身が食物アレルギー持ちなのか、家族にいるのか、食物アレルギーを利用するところが珍しいなと思いましたね。食アレの啓蒙にもこの映画は一役買っているのかもしれない・・・

アレルギーが何なのか、観て確認していただきたいのですがまだデジタル配信は始まっていないようです。(2020年5月現在)



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