2019年、巨匠クリント・イーストウッド監督が描くアメリカ合衆国に起きた実話、アトランタ五輪爆破テロの容疑者と真実を追う弁護士を描いたサスペンスドラマ。主演はポール・ウォルター・ハウザー、サム・ロックウェル、原作はマリー・ブレナー。
監督・制作のクリント・イーストウッドと主演のポール・ウォルター・ハウザー
リチャード・ジュエルの母親役にキャシー・ベイツ!
「ミザリー」(91)のキャシー・ベイツ!「ミザリー」面白かったな~
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ものすごい長時間過ぎる映画を観ようかどうしようか迷っている、自称ゆるい映画ライターのモグモグです。だって上映時間7時間だっていうの~。映画で7時間ってなんなの!?(⇨結局観ませんでした。ちなみに映画のタイトルは『サタンタンゴ』、いつか観ます、観ますとも)
サタンタンゴ、気になる(リチャード・ジュエルと関係なさすぎる)
「リチャード・ジュエル」の実話とは?!配役と人物紹介
爆破事件の容疑者にされた男<リチャード・ジュエル>。その時、彼の味方になったのは、無謀な弁護士だった。今、全国民を相手に反撃が始まる。
1996年、アメリカ・アトランタで起きた爆破事件。数千人の命を救ったのは、勇気ある警備員のリチャード・ジュエルだった。しかし、国家とメディアの陰謀で、彼は容疑者として、顔と実名を世界中に晒されてしまう…。
過熱する報道、FBIの執拗な追求、世論からの誹謗中傷。しかし、たった一人、彼の無実を信じる無謀な弁護士ワトソンがいた。リチャードとワトソンは、巨大な権力に立ち向かうのだがーー
リチャードを助ける弁護士ワトソン役のサム・ロックウェル。ゲイリー・オールドマンが出てるのかと見間違えたw。
役では自分で弁護士事務所を立ち上げたフリーな感じがとてもよかった。それまでは組織の中にいて堅物な様子、一転、組織から離れた彼はまだどこからも仕事の依頼がなくて経営状態は良く無いけれど、本来のワトソンの姿はこっちなんだろうなーと。そんな彼だからこそリチャードを弁護することができたのだと思います。
サム・ロックウェルとゲイリー・オールドマン。似てませんか?? 歳が10歳も違うけど。
奇しくも今年はうるう年(すっかり忘れてましたけど!)開催が危ぶまれている東京オリンピックですが、1996年にアメリカのアトランタオリンピックで実際に起きた爆破事件を今作では描いています。(2020年5月現在、東京オリンピックは中止になりました)
クリント・イーストウッド監督の40作目の作品だそうです。
原作はマリー・ブレナー、「プライベート・ウォー」も彼女が原作なんですね。
パイプ爆弾を最初に見つけた警備員のリチャード・ジュエルにはポール・ウォルター・ハウザーが演じています。本人にかなり寄せていますねー!
右、ご本人。似てる!
俳優でもありコメディアンでもある
スパイク・リー監督の「ブラック・クランズマン」(2018)にも出演していましたが、どこに出ていたんだろう・・目立つ身体をされているから覚えていそうなものなのに分からない・・(KKKの熱狂的なメンバーの一人役であったらしい)
右端の彼だ!(『ブラック・クランズマン』)
いかにも保守的なアメリカ人、というところが役柄に共通するように思いますねー。
性的マイノリティは受け入れられないところとか・・
「リチャード・ジュエル」の実話とは?!ネタバレと第一通報者の悲劇
”第一通報者が疑われる”のは捜査でのお決まりのような感じもしますが、冤罪の怖さをこの映画でもひしひしと感じましたね・・
松本サリン事件の河野さんを思い出しました。当時の警察とマスコミのなれ合いも原因としてあったといわれるこの事件、映画でも女性新聞記者が色仕掛けでFBIの捜査官から容疑者の名前を聞き出したりと、この辺はアメリカっぽいな~wと思いましたが、ジョン・ハムとオリビア・ワイルドがいかにもな配役でよかったです。
なんかいやらしいわぁ~この二人~
マスコミに始めのうちは英雄扱いをされるのですが、どうしても犯人を挙げて名誉を守りたいFBIによって犯人に仕立てられてしまうリチャード。市井の人が翻弄される姿は家族も巻き込み痛々しいものがあります。
「リチャード・ジュエル」の実話とは?!明日は我が身かもよ?そしてデジタル配信もスタート!
SNSが人々の生活に根付き、姿なき誹謗中傷が蔓延する現代社会。誰もが「被害者」、あるいは「加害者」にもなりえる混沌とした時代へ、クリント・イーストウッドが警鐘を鳴らす。
誰しもが不安を強く抱えているときは、このような悲劇が起こりやすいようにも思いますよね。そしてその被害者にも加害者にもなりうる私たち。おっかないなー。デジタル配信も5・20から始まるようなので、ぜひご覧になっていただきたいですね。正気を取り戻しましょう。