映画「ラブ・ランチ 欲望のナイトクラブ」娼館とストリップとヘレンミレンと

こんにちは。自称ゆるい映画ライターのモグモグです。

日々映画から元気をもらっています。そんな栄養ドリンク代わりの映画情報を皆さんにもお届けしたいです。




ネバダ州はアメリカで売春宿が唯一合法だってよ

突拍子もないタイトルで始まりましたが、へ~!じゃないですか?!

合法だけれども、厳しい許可を取ってからじゃないと違法行為になるそうです。

そんな70年代ネバダ州にあった実在の売春宿の話、2010年公開の映画です。

主演はアカデミー賞女優のヘレン・ミレン、かん高い声に特徴のある、これまたアカデミー助演男優賞受賞歴のあるジョー・ペシ。なかなか渋い俳優を起用していますよね。

そして、ウォシャウスキー姉妹の「バウンド」で主人公のコーキーを演じていたジーナ・ガーションも出ているんですよ!印象が全然違う!しかし、出演者のわりに映画のタイトルがイマイチなんじゃないかと思うのは自分だけでしょうか。それとも安っぽい感じがまたいいのかな・・

 ピンクのビキニの女性がジーナ・ガーション


監督は「愛と青春の旅立ち」のテイラー・ハックフォード!

あの有名な!リチャード・ギア主演の「愛と青春の旅立ち」の監督とは以外でした、映画を観終えるまでは。

主演のヘレン・ミレンの旦那さまでもあるのですね~。女優と監督が一緒になるパターンって結構あると思うのですが、イメージだと小山明子と大島渚氏(故人)でしょうか。

出演はヘレン・ミレンだけれど、タイトルからしてお安い感じの映画かと思いきや、いやいやストーリーはめっちゃ純愛なんですよ。老いらくの恋と言ったら失礼かもしれませんが、ヘレン・ミレンが旦那(ジョー・ぺシ)の商売のためにずっと自分を殺して生きてきたけれど、ある若い男に出会ってから自分を取り戻していくんですね。この若い男がまたいいんですよ、愛に年齢って関係ないんだなーと思わせてくれます。




朝日のあたる家、それでも明るいセックスワーカーたち

突然ですが、お笑い芸人の阿佐ヶ谷姉妹の渡辺江里子さんってご存じでしょうか。

めちゃめちゃ歌がうまいんですよ!(さすが演技もお上手です)

その渡辺江里子さんが、ちあきなおみが歌う「朝日のあたる家」を歌った某番組でのひとコマを観たことがあるのですが、しびれましたー。「朝日のあたる家」って、アメリカの伝統的なフォークソングで、ボブ・ディランやアニマルズなど名だたる歌手が歌っている女郎屋(売春宿)の歌なんですよね。

ちあきなおみも哀しく歌い上げていましたが、売春宿って暗くて悲しいイメージが何となくあったのですが、この映画に出てくるセックスワーカーの彼女たちの明るくてたくましいことったら。

日本にもかつては吉原がありましたしね、その後は赤線、青線、今では飛田新地とかかな、風俗で働く女性、セクシー女優さんとか、この映画の中でも売春宿(風俗)をよしと思わない地元民が出てくるのですが、職業差別っていうんですかね。

それこそ古くはマグダラのマリアとか。

合法、非合法とか、誰が何を決める権利があるのかなーとか、何気なく観た映画でいろいろと思いを馳せたのでした。

食わず嫌いはもったいないと改めて思えた映画でした!

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