こんにちは。自称ゆるい映画ライターのモグモグです。
日々映画から元気をもらっています。そんな栄養ドリンク代わりの映画情報を皆さんにもお届けしたいです。
ケイト・ブランシェット 50年代のノーブルな美しさ
「バウンド」でも触れましたが、ここ最近のレズビアン映画で「上品」というキーワードにおいては後にも先にも一番なんじゃないかなと思う作品です。
2015年にアメリカで公開、監督はトッド・ヘインズ。「ベルベッド・ゴールドマイン」という70年代のグラムロック映画を撮っています。監督自身もゲイであることを公表しているのですねー!
ウォシャウスキー姉妹もそうですが、LGBT(Q)作品に対する監督のやさしいまなざしを感じてしまいます。当事者にはかなわないんだよ!
物語は1950年代のニューヨーク。離婚調停中のお金持ちのマダムと写真家を志すデパート勤めの若い売り子、時代も二人の立場も年齢もあらゆるものを超えて自分に相手に問いかける。あなたはどうしたいの、私はどうしたいのと。
キャロル役のケイト・ブランシェットの衣装や身のこなしが美しく、何度観てもため息が出ます。
そしてテレーズ役のルーニー・マーラ、あなたは・・・もしや!!!
「ドラゴン・タトゥーの女」のリスベットじゃないの!
オードリー・ヘプバーンを思わせる風貌で、まっすぐな瞳が若さと芯の強さを思わせるテレーズ。かわいい女優さんだなと思いつつ後からのクレジットを見て驚愕しました。ちょちょちょw ドラゴン・タトゥーの女優さんなのーーーーーー!
2011年「ドラゴン・タトゥーの女」
皆さん覚えておいででしょうか、当時色男ナンバーワンの呼び声が高かったダニエル・クレイグが出ていたデヴィッド・フィンチャーのあの映画ですよ!
この映画、猟奇的なシーンも多くてめちゃおっかなかったー。ダニエルの相棒役で出ていた全身ピアスのパンクな天才ハッカー女子、バイクを乗りこなす姿はかっこよかった!マックのハッピーセットを食べていたシーンがなぜか忘れられませんが、そのリスベットがテレーズだとは。女優さんてすごいな!
「キャロル」でカンヌ国際映画祭女優賞を受賞のルーニー・マーラ
驚愕のルーニー・マーラでしたが、「ドラゴン・タトゥーの女」での役の方が異質のようで、他の作品では女性らしい役が多いようです。そんな演技派の彼女は「キャロル」でカンヌ国際映画祭で女優賞を受賞、他数々の賞を受賞しています。(アカデミー賞では助演女優賞ノミネート、ケイトも主演女優賞ノミネートでした)
人生に紆余曲折してきたキャロル、幸せになるには時に勇気が必要だけれど、パートナーの存在がその勇気を支えてくれる。本来の自分を生きることはしあわせなことだなあと思った上質な時間でした。