京アニ追悼。日本ヲタのスペイン人監督が撮る「マジカル・ガール」魔法少女ユキコとはなんぞや

こんにちは。自称ゆるい映画ライターのモグモグです。

日々映画から元気をもらっています。そんな栄養ドリンク代わりの映画情報を皆さんにもお届けしたいです。

きっと監督は京アニの事件に胸をいためているはず。長山洋子のデビュー曲を使うってどんだけ日本が好きかよ!

2014年のスペイン映画です。監督はカルロス・ベルムト、劇場デビュー作です。漫画家、イラストレーターのキャリアを持つ若い監督さんなんですね。

映画のポスターに「魔法少女ユキコは悲劇のはじまり。」ってあったんです。

スペイン人にも「ユキコ」って名前の人がいるの?ほら、ナオミ・ワッツとか、スーパーモデルのナオミとか、日本人になじみのある名前の海外の人っているじゃないですか。それと同じ感じなのかな?」と思って気になったのと、額から流血している女の人の顔。異様なんですよ。後から調べると、どうやらトカゲを模しているらしい。

トカゲ。劇中に「トカゲの部屋」という謎の部屋が出てきますが、この「トカゲ」って、江戸川乱歩原作を三島由紀夫が戯曲化した、美輪明宏先生の黒蜥蜴をモチーフにしているそうなんですよ。チョイスがイケてる~

長山洋子さんのデビュー曲「春はSA-RA SA-RA」が冒頭に流れるなど、申し訳ないけど長山洋子の歌って分からなかったし!ましてやデビュー曲とか知らないし!この細かいところ楽しんでる感じが嫌いじゃない!


日本のアニメに影響を受けた監督「魔法少女ユキコ」と「エヴァンゲリオン」

スペインといえば古くはルイス・ブニュエルとか、ペドロ・アルモドバル監督の「トーク・トゥー・ハー」大好きです。勝手なイメージですが「ひとくせある」監督がスペインには多い。カルロス・ベルムト監督はひとくせ以上だな!

物語で日本のアニメ「魔法少女ユキコ」のコスチュームを欲しがる少女が出てくるのですが、発端はすべてそこ。「魔法少女ユキコ」はこの映画の中での架空の作品で、実際には実在しません。監督は「ドラゴン・ボール」や「エヴァンゲリオン」などに強く影響を受けたとインタビューで答えています。




そして謎の「トカゲの部屋」とは?

あえてストーリーには触れないのですが、監督も観た人に想像させたいようで、「なぜ?」「なんで?」「なんなの?」と思わせるシーンがとても多いです。説明が一切ない。

主人公の女性があることでお金を手にするための部屋が「トカゲの部屋」なのですが、空白のカードが出てきた時の恐ろしさは観た人でないと感じられないかもです。




シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする