「エンドレス・ポエトリー」伝説のカルト映画監督90才のホドロフスキー最新作

2017年公開、アレハンドロ・ホドロフスキー監督が自身の青年時代を虚実入り混じったマジック・リアリズムの手法で描いた、「生きること」を全肯定する青春映画の傑作です。-自分を生きるのは罪じゃない。他人の期待どおりに生きるほうが罪だ。ー散りばめられた宝石のような言葉の数々。



伝説のカルト映画「エル・トポ」「ホーリー・マウンテン」を君は観たか!?

こんにちは。最近下半身のセルライトがひどすぎる、自称ゆる~い映画ライターのモグモグです。

 2013年 「リアリティのダンス」より

1929年チリに生まれたアレハンドロ・ホドロフスキー監督、御年90才ですよ!(2019年現在)映画監督以外にも演出家、詩人、俳優、作家、バンド・デシネ作家(バンド・デシネとは、フランス、ベルギー地域の漫画のことだそうです)、そしてタロットの専門家でもあります。

それにしても、カルト映画の巨匠などと呼び声も高いホドロフスキー監督。

 1970年「エル・トポ」

 1973年「ホーリー・マウンテン」

・・なんか、絵面だけでもうやばそうな感じですよね・・。中学生の時にレンタルビデオ屋で放課後によく友達と遊んでいたのですが(どんな遊び・・)そこでこれらの作品を見つけた時の衝撃は、あれから〇十年経った今でも鮮明に思い出すことができます。怖かったんだよー。怖くて結局レンタルしないままで今に至りまする。


前作「リアリティのダンス」からの続編はクラファンで!

1995年にホドロフスキー監督は事故で息子を亡くしています。その影響もあったでしょう、映画を製作する意味を見失った監督。ですが映画の中で家族を再生させることによって再び映画と向き合うことに。23年ぶりに撮った、それが「リアリティのダンス」です。

 2013年「リアリティのダンス」

監督自身の少年時代を描いた幻想的で美しい作品です。そして「リアリティのダンス」の続編を望む世界中のファン約1万人からクラウドファンディングで資金の多くを集めて制作されたのが「エンドレスポエトリー」なのです。


親子共演、エル・トポに出ていた長男も出演

ホドロフスキー監督の5人の息子のうち、「エル・トポ」に7歳で映画デビューの長男は父親役に、末の息子は自身の役で出ています。また、ホドロフスキー監督の妻バスカル・モンタンドン=ホドロフスキーは衣装デザインを担当。

このラスト近くのパレードのシーンが最高、何度でも観たい!

ストーリーは少年から青年に変わっていく自身の経験を踏まえ、出会いと別れ、そして父親と相対することで少年時代と決別し、未来へ旅立っていく姿を描いています。自身を通して息子たちに生きることのすべてを伝えたい。

人生の意味は?

      人生か。頭は質問するが、心は答えを知ってる。意味などない、生きるだけだ。

生きろ!生きるんだ!生きろ!

監督は5部作にしたいと語っており、残る3部への期待は膨らみます。



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